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CA受験のモチベーションをキープしたいあなたへ贈る『ドラマチックな客室乗務員の世界』のはなし~Part.1~

更新日:

客室乗務員を目指しているけれど、モチベーションキープが難しい

客室乗務員を目指している人がモチベーションキープの為にしていることは何?

【CA受験のモチベーションがアップする】実際にあった私のドラマチックストーリー3選

こんにちは。

身長151、2㎝。国内系航空会社で12年間客室乗務員をしていたMAYです。

客室乗務員(以下CA)受験を目指して勉強しているけれど、採用中断などもあり、モチベーションをキープすることが難しいと感じている人は多いんじゃないでしょうか?

私もCA受験時になかなか結果が出ず、モチベーションが下がってしまうことも多々ありました・・・

そんな時、どうやってモチベーションをキープしていたかというと、方法は2つ。

モチベーションアップの為にやったこと
  1. CAになりたいと感じた初心を思い出す為、CAの仕事をモチーフにした映画やドラマ、本、記事、ブログなどを見る。
  2. 志望している航空会社のHPを見て、自分が機内で仕事をしている姿を想像する。

上記1にフォーカスして、本記事では皆さんのモチベーションが上がるような実際に機内であったドラマチックなストーリー3つをお話ししたいと思います!

ES作成の参考にもなるので、休憩がてらサクッと読んでいってくださいね!

➀旅をする時はいつもこの子と

とても天気のよい、揺れの無いスムースなフライトの日。

50代くらいのご夫婦が搭乗され、窓側の席から2席並んで座っています。

私は、手荷物整理をしながら、そのご夫婦が膝に乗る大きさのテディベアのぬいぐるみを抱いていることに気付きました。

上空でご夫婦の横を通ると、何やらテディベアを窓の外に向けて話しかけている様子。

「かわいい人形ですね!」

と声を掛けると、嬉しそうに

「旅をするときは毎回この子を連れて来ているんです!」

とのこと。

ドリンクサービスの時に、私はご夫婦のドリンクを聞いた後、テディベアちゃんにも何かドリンクはいかがでしょうかと伺ってみました。

すると、ご夫婦はとても喜んで、テディベアのぬいぐるみとの旅の思い出を話して下さいました。

きっかけは聞かなかったのですが、そのテディベアのぬいぐるみを自分たちの子供の様に大切にしていて、旅行をする時もいつも連れて行き、色々な景色を見せてあげているの、と。

そして、必ず旅行中の写真もテディベアちゃんと一緒に映すんです、と。

嬉しそうにお話しされるので、こちらにも愛情が伝わってきて、思わず

「機内で一緒にお写真を撮りましょうか?」

と写真を撮り、テディベアちゃんの名前を書いた記念搭乗カードもお渡ししました。

最後に、ご夫婦から

「この子の事を“一人”として見てくれて嬉しかった。ありがとう。」

と言っていただいた時に、お客様一人一人に色々な背景があることを肌で感じて、今この瞬間だけでも一緒に時間を共有できることは奇跡なんだと思いました。

そんな旅の時間の一部だけでも共有することができるCAの仕事って素晴らしいな。

➁家に帰れることのありがたさ

膝の上に遺骨を抱え、ご家族と一緒に座ったお客様がいました。

遺骨を機内に持ち込まれる場合は、事前にCAにも連絡が入り把握しています。

とても悲しい表情で搭乗されるご遺族。声は掛けずに静かに過ごせる空間づくりに徹します。

キャンディサービスの時に、私は敢えてキャンディを沢山詰め合わせた袋を作り、その方に渡しました。

声を掛けて、キャンディを取ってもらうよりも、そっと手渡した方が良いと感じたからです。

「そちらのお客様の分もどうぞ。」

と2名分(仏様となったお客様の分も)のキャンディ袋を渡すと、

「やっと、家に連れて帰れるんです。こうして連れて帰れることに感謝の気持ちで一杯です。ありがとうございます。」

と、遺骨を機内で抱きしめながら家に帰ることができる感謝の言葉と共に、家族の話をして下さいました。

お客様を出発地から到着地まで運ぶ飛行機ですが、人や荷物だけじゃなく、お客様の想いも一緒に運んでいるんだなぁと痛感した出会いでした。

機内での時間を嬉しい気持ちで過ごす人、悲しい気持ちで過ごす人、色々な人がいる空間で、その気持ちにそっと寄り添うことが出来たら素敵ですよね。

➂“感動体験がなくてもいい”と気付かせてくれた同期の話

感動的な話ではないのですが、同期の言葉が私のCA人生を変えたエピソードがあるので紹介しますね♪

サービス業では、お客様に“感動体験”をしてもらおう!と思いがちですが、CAの仕事はチョット違います。

機内では、

“期待以上のサービスをして欲しい!”

とCAにアクションを求めるお客様と、

“静かに過ごしたいから何もしないで欲しい”

と、とにかくそっとしておいて欲しいお客様が混在しています。

特に長時間のフライトになると、到着地までゆっくり静かに眠りたいお客様も多いんです。

お客様が快適にフライト中お過ごしいただけたかどうかは、お客様が飛行機を降りる際に大体わかります。

ドアの前で挨拶をしていると、「ありがとう。」と声を掛けて貰えたり「素敵なフライトだったわ!」と言ってもらえることもあります。

でも、それ以外でも快適なフライトだったかどうか図ることはできるという同期の一言が私の概念を変えてくれました。

フライト中に特に特別なサービスをしていなくても、飛行機が着陸し、お客様が目を覚まして「う~ん!」と体を思いきり伸ばし、あくびをしている姿を見ると、

フライト中、ゆっくり休むことが出来たんだなぁって思って嬉しくなる!

という一言です。

それを聞いた時、“あぁ、特別なサービスをすることだけがお客様に満足を与える訳じゃないんだなぁ”とハッとしたのを覚えています。

“感動体験”はひとそれぞれなんだな、と。

お休みのお客様の周りで音が大きいイヤホンはないかな

騒いでいるお子様はいないかな

照明や空調は適度かな

お客様を想いながら、そんなことを気遣うだけで、それがそのお客様にとっての“感動体験”になることだってあるんです。

静かで照明を暗くした機内でそっと目を開けると、窓から綺麗な夜景が見えて感動したり。

それぞれのお客様がそれぞれの時間を過ごせるよう、空間づくりをすることがCAの仕事なんですよ♪

まとめ

CA受験の合間に読んでモチベーションが上がるストーリーを紹介しました。

様々なお客様との素敵な出会いがあるCAの仕事。

次は皆さんが機内で素敵なストーリ―に出会う番かもしれません♪


その他、これも教えて!ここがよくわからない!などありましたら、お気軽にコメント下さい♪

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